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2011年4月分:April, 2011

183:_ 201104【サインして!:Give me your sign!

TVを観ると、嵐やSMAPなどに「サインして!」と奇声を上げている光景を見ることがあります。日本人ですので、「サイン:sign」というカタカナ英語で通じますが、

これを外国人タレント (personalities) にそのまま英訳して、“Give me your sign!”とせがんだら、まあ、雰囲気で理解してもらえるでしょうが、実はこれ、変てこな英語なんです。

 

signは、「合図、符号、気配、兆候」の意味です。例えば、 ‘traffic sign’は何のことでしょうか?-そうです、「交通標識」ですね。他に、“Some catfish are giving signs of earthquake.”:「地震予知:合図する鯰(なまず)もいる」のように使います。つまり、“Give me your sign!”は、「合図して!」のように聞こえてしまい、 “Eh, what sign?”:「えっ、何の合図のこと?」と聞き返されそうですよ。

 

正しくは、 “Give me your autograph.”です。とはいうものの、目の前にHarry Potter主役のDaniel Radcliffeが現れたら、“autograph”を忘れちゃうかもしれませんね。どうしても “sign” を使いたければ、「署名する」の動詞として使えます。 “Sign your name here.”ならOKです。「署名」の名詞としては、signatureがあります。これは主に公式文書や小切手等に使います。

 

 

最後に、野球などのスポーツで使う「サイン」の英語は?そう、 ‘signal’ 「信号」ですね。

184:_ 201104ママ、おかわり】

食事の時間、Kenちゃんが、Mom, give me a second helping, please.(ママ、おかわり)すかさずお母さんが、Sure. Help yourself. (いいわよ。自分でよそいなさい)ここまでは、よくあるコミュニケーションです。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

「おかわり」は、a second helpingまたはanother helpingを使います。anotherはこちらから何かすすめるときに便利です。 「コーヒーのおかわりはいかがです?」 “Will you have another cup of coffee?” coffeeのことはお互いに分かっていますので、短く、“Will you have another cup?” もいいですね。“Will you have another cup?” もっと短い言い方もありますよ。「もうすこしいかが?」 “Some more coffee?”

 

“Help yourself, please.” は、パーティーなどでもよく使われる表現です。「ご自由におとりくださいね」と言うことです。

 

<おまけの“English Quiz”>

台所に関係したquiz3つ。さっと英語が浮かぶかどうか、お試しください。

1:火の強さを英語で。「強火」は “high heat”です。では、「中火」は?… “medium heat”、「弱火」は?… “low heat”です。

2:「おたま」の英語は?…ladle [ɪdl]です。

 

3:底の浅い鍋(なべ)やフライパンはpan. では、「深い鍋」は?…「壺」の英語と同じく、potです。さらに、「大鍋、釜(かま)」は、cauldron: [kˈɔːldrən]

185:_ 201104【テレビタレントって、TV talentでいいのかな?】

「タレント」って言葉ずいぶん幅広く使いますね。本業が落語家、歌手、引退したひょうきんな政治家までテレビの、例えばクイズ番組等にレギュラーとして出演するようになると、「彼はテレビタレントだ」のように言われるこの頃です。

 

これをそのまま英語にすると、“He is a TV talent.”となりますね。実はこれ、変てこな英語なんです。 英語本来の“talent”は、「才能、天分、優れた才能」を表す言葉で、本来は人物そのものを指して言う使い方はありません。「彼にはタレント性があるよ」なら、 “He has a talent.”と言えます。では、「彼は / 彼女はテレビタレントだ」は、英語ではどう言えばいいのでしょう?

 

“star” 又は、 “personality”を使いましょう。 “He is a TV star.” “She is a TV personality.”

「あなたの好きなテレビタレントはだれですか」は、“Who is your favorite TV star?”

 

 

とは言え、日本からの逆輸出語として、最近は “TV Talent”を英米人も使うようになっています。

186:_ 201104【行きたいな!】

Golden Weekが間近で、ウキウキしているケンちゃんがパパに、It’s a fine day. Let’s go out, Dad.(いい天気だよ。でかけようよ、パパ!)-お父さんが、Where to? (どこへ?)-ケンちゃんが、I want to go hiking! (ハイキングに行きたいな!
ここまでは、良くある会話ですね。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

want to~は口語では wannaと発音されることが多いのですが、日本人は自分では使わない方がいいかも。この部分だけなめらかに発音してしますと、他の英語とのバランスがくずれてしまいます。大人ならwant toよりも would like toを使いましょう。

「(ハイキングより)ドライブがいいな」ならratherを使ってI’d rather go for a drive.

 

<おまけの“English Quiz”>

久々に英語のなぞなぞに挑戦してみなしょう。This English Riddle は「発音が似ている」のがヒントです。では、いきますよ。

A car can stand by itself, but a bike can’t stand alone. Why? 「車は自分で立っていられるけど、自転車は一人では立っていられません。どうしてかな?」もっとヒントを:How many tires does a bike have? 自転車にタイヤはいくつあるでしょう? さあ、わかりましたか?

 

 

答えは Two tires. ですからToo tired to stand.(疲れすぎていて立っていられない)Too tired to stand.が答えです。駄洒落(だじゃれ:a bad pun)でした。


2011年5月分:May, 2011

187:_ 201105【コンパに行きましょう!Let’s do compa! …

会社や大学に慣れ始める新入社員や新入生のみなさん、「コンパ」とか、「合コン」に誘われたり誘ったりえっ、もう楽しんじゃいましたか?

 

私の友人、アメリカ出身のA教授から聞いた話です。 大学の講師になりたての頃、学生から、“Teacher, let’s do compa!”と言われて、暫く何のことか分からなかったそうです。学生は、「先生、コンパをやりましょう!」と誘ったのでしょうね。それにしても、 “Teacher!”は、ひどすぎます。どんなにニコニコ笑顔で言っても、「やあ、おい、教師!/ 先コウ!」としか聞こえませんよ。目上の男性になら、 “Sir!”、女性になら、 “Ms. / Ma’am” を使ってくださいね。

 

 

さて、“Let’s do compa!”実はこれ、変てこな英語なんです。 多分、「仲間、友達」の“company”を縮めて「コンパ」と使っているのでしょうが、「仲間内での宴会とか、パーティ」の意味はありません。 “party” または、 “get-together” 「親睦会」を使いましょう。英米人の先生や上司には、 “Sir, let’s throw a party!” / “Ms., let’s have a get-together!”

188:_ 201105【宿題終わりましたか?】

ケンちゃんのクラスで算数のテスト中。そろそろ時間です。先生が:Are you finished? (終わりましたか?)-ケンちゃんはもう少し時間が欲しくて、No, not yet. (いいえ、まだです)ここまでは、よくあるコミュニケーションです。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

Not yet. は、とっても便利な返事です。つい No. だけで終わらせたくなるかもしれませんが、「まだ~していない」というときにはぜひ使ってみてください。Did you finish your homework? 宿題すんだの?-Not yet. まだだよ。May I take your order, sir? ご注文はお決まりですか?-Not yet. まだです。

 

Are you ready? 準備はできた?-Not yet. Can I eat dessert now? デザート食べていい?-Not yet. などなど、いろんな場面で活躍しますよ。

 

<おまけの“English Quiz”>

「さて、今回は次の3つは英語で何と言うでしょう? 「大安売り」「おまけ」「携帯電話」― いかがですか?とっさに英語にするのは、むずかしいかも知れませんね。いろいろな英語があって、これだけ、とは言えないですが、…

 

大安売り」sale もしくは clearance sale(在庫一掃セール)。

 

ところで、bargain sale は英語ではなく和製英語です。bargain:「売買取引」は次のように使います。This sweater is a real bargain! (このセーターはとってもお買い得です。)「おまけ」、つまり無料サンプルや景品などのことを giveawayとか free gift。「携帯電話」はよくTVで言っていますからご存知ですね。Mobile [móʊb(ə)l] phone とか cell [sél] phone。どちらも使えますが、アメリカではcell phoneが一般的。mobileはイギリスなどで使われています。

189:_ 201105【私の名刺をどうぞ。This is my name card. - ???

新入社員のみなさん、挨拶回りのたびに名刺交換なさったことでしょうね。どんな立場の人なのか、良くも悪くも、組織の中で動くために、名刺は確かに便利ですね。えっ、英米人からの名刺もたくさんお持ちですか?英語で仕事ができるって素敵なことですね。

 

ところで、 “This is my name card.” って言って渡さなかったでしょうね。実はこれ、変てこな英語なんです。 勿論、礼儀正しく差し出せば、ジェスチャーで名刺交換の意図は理解されますが “name tag”:「名札」は、ありますが、 “name card” という英語はありません。仕事上で差し出す「名刺」は、 “business card”です。 “This is my business card.”

 

戦後の日本人の経済活動のお陰で、世界中に「名刺交換」:exchanging business cardsが定着していますが、元々英米では、この “business card”は、必ずしも出す必要のないものです。洋画を見ても、初対面同士の握手と挨拶はあっても、名刺交換場面はあまり見ませんね。日本国内ではいいのですが外国でのbusinessでは、「やたらにbusiness card を配る人は厚かましく思われやすい」ことを知っておきましょう。

 

 

肩書きを書かず、名前と連絡先だけを書いた名刺のことは、 “calling card”といいます。本来、奥ゆかしい日本人と英米人とでは、この名刺文化の上では逆転していることが面白いとYoshyは思っています。

190:_ 201105【ペットの犬に向かって、ほら、こっちへおいで!】

Yoshyが愛犬のエリーと遊んでいます。 Hey, come over here. (ほら、こっちにおいで)早速尻尾を振ってYoshyのところへ来ましたよ。 Good girl. Sit down. いい子だね。お座り。Good girl. Sit down.

ここまでは、良くある会話ですね。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

犬嫌いの人にはお耳触りでしょうが、A dog is a man’s best friend. 「犬は人間の最高の友達」という言葉があるくらい、犬は代表的なペットですね。盲導犬、介助犬が有名になって、犬と一緒に入れる restaurant, hotelが多くなってきました。

 

概して可愛がるだけの日本人と違って、英米では、「犬はあくまでも犬」で、子ども扱いはしない人が多いそうです。ですからしっかり躾 (しつけ) をします。さて、ここではSit down! (お座り!) Shit! は、「ウンチをしなさい」ですので、発音にご注意くださいね。

 

他によく使う指示は、…

Paw! (Give me your paw.) 「お手!」

The other paw! 「お代わり!」

Down! 「伏せ!」

Wait! 「待て!」等でしょうね。

 

「犬や猫の手」はhand footではなくて paw[pˈɔː]を使います。ぷにぷにの肉球はpad[pˈæd]と言いますよ。


2011年6月分:June, 2011

191:_ 201106T-shirtY-shirt

どっちが変てこ?

 

変な英語は、Y-shirtです。明治初期頃でしょうか、「白無地シャツ」の事を英米人が white shirtと言ったそうです。これをうまく聞き取れなかったことで、「ワイシャツ」へと変化していったと言われ

ています。つまり、最初は「白無地のシャツ」のことだけをワイシャツと呼んでいたようです。

 

近年、温暖化:warmingの影響で、日本字が勝手に作った:cool-biz、つまりcool + businessを詰めたcool-bizのお陰で、necktie、普通はtieと言いますが、tieをしないwhite shirtが流行ってきましたね。日本人が呼んでいるwhite shirtは、英語では、単にshirtです。pink shirtや、blue shirtのように、色つきのcolored shirtがありますね。そのshirtの下に着る「下着のシャツ」は、undershirtと言いますが、「下着のパンツ」:underpantsも含めて、下着の上下どちらも、普通はunderwearと言いますので、ややこしいですね。

 

 

T-shirtは、立派な英語で、日本語と同じです。「半袖の下着」と言う場合は、under-T-shirt と言ってもOKですが、普通はa short sleeved undershirtと言います。まあ、混乱して、和製英語を使っても会話で誤解されることはありませんので、気になったら、「これ、なんていうの?」:What do you call this? で少しずつ覚えてゆきましょう。

192:_ 201106臭い:におい】です。

ケンちゃんが、 “Mom, what’s this smell? Something’s burning.”(ママ、このにおいはなに? 何か焦げてるよ)するとお母さんが、 “Oops! The fish!” (いけない、魚だ!!)ここまでは、よくあるコミュニケーションです。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

きっとこのお魚は、…They’re burned black. (真っ黒こげ)になったことでしょうね。さて、このsmellも英語ではよく使います。いい匂いにも、いやな臭いにも使うことができますので便利ですよ。

 

その上、動詞にも使えます。Smells good! (いいにおい!)もちろん、名詞として、Good smell!でもOKです。動詞にするときには、本来、(It) smells good! … ですので必ずsをつけておいてくださいね。

It stinks! といえば、「くさい!」です。だれかさんの靴下などに使いますね。

 

ところで、smell でもWhat a smell!! となれば悪臭です。「何てにおいなの!」同じ「におい」でも、最近はやりのaroma [əróʊmə]は「食べ物、飲み物の強い香り」、fragrance [fréɪgrəns]は「特に花や植物の芳(かぐわ)しい香り」、perfume [pˈəːfjuːm]は「香水、または花などの自然なよい香り」、odor [óʊdɚ]は「いやな臭い」、stinkは「非常に強いいやな臭い」のこと。気になる体臭はbody odorといいます。使い分けましょう…でも一度聞いても忘れますね。大きな和英辞典で「臭い」でお調べくださいね。

 

<おまけの“English Quiz”>

「クイズ:形の英語」です。次の単語の意味を考えてください。

1. cone 2. cube 3. cylinder 4. pyramid 5.prism? … 答えは、

 

1.円錐、cone  2.立方体、cube  3.円柱、cylinder [sílɪndɚ]  4.角錐、pyramid  5.角柱、prism [prízm] でした。

 

算数の単語といえば、あまり身近な感じがしませんが、「アイスクリーム・コーン」は、ice cream cone。円錐形ですよね。とうもろこしでできているからcornだと思っていた方もいらっしゃるのでは?cube はルービック・キューブでピンと来るかも。立方体です。3の円柱も多分「シリンダー」と発音すれば、おわかりになると思います。pyramidはエジプトの「ピラミッド」の形を思い出していただければOKですし、角柱は「プリズム」です。いろいろな形の英語、お子様とチェックしてみてはいかがですか。

193:_ 201106【スピードオーバーで捕まった】

次の英訳のどこが変てこでしょうか

He was picked up for over speeding.実はこれ、変てこな英語なんです。 英語では、speedingと言うだけで、「スピードオーバー」を意味します。「彼はスピードオーバーで捕まった」は、 “He was picked up for speeding.” が正解です。

 

日本語で、「うちの主人は、ただ今出て留守です」出れば大抵留守ですし、「馬から落ちて落馬した」的な重複表現がたくさんありますね。英米人は私達より重複表現を嫌う傾向があるようです。speedingは、「スピードの出し過ぎ、スピード違反」と覚えましょう。over-speedingと言うと、「スピードの出し過ぎのスピード違反」となることに気をつけましょう。

 

 

つまり、speeding driverは、「スピード違反の運転手」、speeding fineは、「スピード違反の罰金」、speeding ticketは、「スピード違反の切符」のように使います。おまわりさんに、「スピード違反だよ」:I must caution you about speeding. picked up されないようにお互い気をつけましょうね。

194:_ 201106【お菓子屋さんに行っていい?】

ケンちゃんがMom, can I go to a candy store? (ママ、お菓子屋さんに行っていい?)-お母さんが、Go ahead.(いいわよ)-そしてケンちゃんが、How many sweets am I allowed to buy? (何個買っていいの?)- You’ve been good, so you can buy two. (いい子にしてたから2つ買っていいわ)

ここまでは、良くある会話ですね。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

「いい子にしてたから2つ買っていいわ」とお母さんが言っていますね。この会話に出てきたGo ahead. はよく使う表現です。何か許可を求められたときに「どうぞ」、というときに使います。Go right ahead.rightを入れるともっと気軽に応じる感じがでますよ。

 

“allow” [əlʊ] は「許可する」という動詞ですが、これが名詞になってallowance [əlʊəns] となると「子どものお小遣い」となります。family allowance なら「家族手当」です。

 

 

店頭には、chocolate (チョコレート)pick and mix (詰め合わせ) caramel (キャラメル)、truffle [trˈʌfl] (この場合はキノコではなく、ココアを塗{まぶ}したボール状のチョコレートのことです)、cookies toffee [tˈɔːfi] (タフィー:砂糖やバターなどを煮詰めたキャンディ)、jellybean (豆状のゼリー菓子)、lollipop [lˈɔlip`ɔp] (棒の先につけたペロペロキャンディー)、licorice [lík(ə)rɪs](リコリス、真っ黒の、植物のカンゾウ風味のキャンディー)、marshmallow [mɑːʃmˈæləʊ] マシュマロ)、mint (薄荷:はっか入りのお菓子)などが並びます。涎(よだれ)が出でているのはだ~れ? Whose mouth is watering?


2011年7月分:July, 2011

195:_ 201107【車のタイヤがパンクした】

Tires of my car punked. 実はこれ、変てこな英語なんです。 そもそも punk”は、普通、名詞として使い、動詞はありませんので、< punk – punked > のような過去形もありません。punkには、あまり良い意味はありません。「青二才、ごろつき、チンピラ」とか、古典落語に出てくる「与太郎」のような愚鈍な人物のことですし、punk rocker と言えば、逆立てた髪の毛と鎖などをつけた黒い革ジャンスタイルの人のことを言います。

 

「私の車がパンクした」は、punctureを使って、Tires of my car were punctured.です。又は、「ぺちゃんこのタイヤを持った」のように、「空気が抜けた、ぺちゃんこの」の、flatを使って、I have a flat tire. / My car has a flat tire.OKです。

 

 

車についても和英英語が多いですね。「ハンドル」は、a steering wheelですし、「彼女はマイカーを持っている」は、She has my car. とか、She has her car. とは言いません。正しくは、She has her own car.です。「オーナードライバー」も和製英語です。「彼女はオーナードライバーです」は、She drives her own car.です。

196:_ 201107ずるい!】

ケンちゃんが買ってもらったお菓子を妹のケイちゃんに、Here. (はい)すると、取り分が少なかったケイちゃんがThat’s not fair!(ずる~い!)

ここまでは、よくあるコミュニケーションです。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

子ども同士でお菓子を分けたりするとき、大きい方を取った相手によく言うセリフですね。That’s not fair! (公平じゃない)=ずるい!という意味で使います。日本語ではひとことですが、英語ではきちんと主語・動詞がつきます。

 

That’s notの後ろに入れるものでいろいろなことが表現できますよ。たとえば、That’s not funny.(笑い事じゃないよ)、That’s not you.(あなたには似合わないよ)、That’s not nice. (それってひどくない?)、That’s not true. (それは違うってば)、That’s not what I meant.(そういうつもりじゃないのよ)等々。ぜひ使ってみてくださいね。

 

<おまけの“English Quiz”>

「玉子植物」: eggplantって次の3つのうち、なんのことでしょう?

(カブ) 茄子(ナス)、玉葱(たまねぎ) …答えは、eggplantは、「なす」でした。

 

カブはturnip、玉葱はonionですね。日本人にはなじみ深いけど欧米人はほとんど食べないのがゴボウburdock。ハクサイはChinese cabbage、長ネギはleekです。アメリカで言うeggplantは、かなりの大きさですから、日本のナスのように小ぶりのものはItalian eggplantと言った方がいいかもしれません。そういえば白菜って日本古来の野菜のような気がしますが、明治時代からの野菜だとか。オクラも日本的なイメージですが由来はロシア語、okraで辞書に載っているってご存知ですか?調べてみてくださいね。

197:_ 201107【彼女はムードがある人だ】

She is moody.

 

実はこれ、変てこな英語なんです。 Moody[múːdi] は、「不機嫌な、怒りっぽい」の意味で、「豊かな雰囲気」と言う意味はまったくありませんのでご注意を。目の前の女性に、褒め言葉のつもりで、「君にはムードがあるね」を、You are moody.と言ったとしたら、「君は情緒不安定だね」と言っていますので、She may slap your cheek. ほっぺたを平手打ちされかねませんよ。

 

私達が使う「ムード」の英語は、atmosphere [ˈætməsfìɚ]「雰囲気」です。「彼女はムードがある人だ」は、She has lots of atmosphere.

 

でも、「ムードのある音楽」、mood musicは、れっきとした正しい英語です。「周りの空気、雰囲気」が、atmosphereであって、「心、内面を左右する雰囲気」がmoodです。もうおわかりですね。終わりに、問題です。「国民感情」は、moodatmosphereのどっちを使うでしょう?

 

 

That’s right! “mood in the country” が正解です。

198:_ 201107【痛い!蜂に刺された!】

ケンちゃんがOuch! A bee stung me! (痛い! 蜂にさされた!) お母さんが、Let me see it. Oh, poor Ken! (見せてみて。 あらあら、かわいそうに)

ここまでは、良くある会話ですね。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

Let me~ (私に~させて)はとっても英語らしい表現です。いろいろな場面で使えますよ。“Let me try it.”(やらせて)、“Let me know.” (教えて、知らせて)、“Let him go.”(行かせてやりなさい)…

 

この場面で、Kenは蜂に刺されましたが、「蚊:か」ではどうでしょうか?

“A mosquito bit me.”(蚊にくわれた!)、“Itchy!!”(かゆ~い!)、“Don’t scratch it.”(かいちゃダメよ)が多いのではないでしょうか。

 

<おまけの“English Quiz”>

さあ、クイズに挑戦しましょう。Are you ready? How many months have twenty-eight days? monthは、1月、2月、3月などの「月」、twenty-eightは、「28」ですね。-

 

答えは、2月」ってお答えのあなたは、Boo! 残念!

 

 

正解は、「12か月」です。「28日があるのは何カ月でしょう?」とお聞きしましたので意地悪だったかな?Sorry, am I mean? 


2011年8月分:August, 2011

199:_ 201108【英語力向上のための5つの提言】

去る630日に、文科省の検討会が「英語力向上のための5つの提言」を発表しました。その中で、「小中高を通じて、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションなどを取り入れた授業へと改善を図る必要があり、云々」の記述に、私は嬉しくなりました。

 

つまり、数年後には、全科目を、全て英語で授業する高校が増大するだろうと予想できるからです。そこで、今日は、「生物の授業:a lesson of biology」の一こまを、日本語、英語の順でちょっぴり体験しましょうか?日本語がないと思って聞いてみて下さいね。

 

戸北教授、質問で~す。水は10m以上吸い上げることは不可能なのに、10m以上の木があるのはなぜですか?新井高校校門前のメタセコイアは10m以上です。

Prof. Tokita, I have a question. Water cannot rise over 10 meters, can it? I wonder why trees over 10 meters and over exist. Look! The metasequoias at the entrance of Arai Senior High School sure are over 10m tall!

 

面白い質問ですねパスカルの原理では、水を10m以上引き上げると下に真空ができます。でも植物の場合は細胞がつながっているので次々とつないで引き上げています。仮に一つの細胞が10m以上もあるならば一気に吸い上げるのは無理ということです。

It’s an interesting question. “Pascal’s Theorem” says that if water were lifted up over 10 meters, vacuum would appear in the bottom. However, in case of plants, linked cells must help themselves suck up water from one cell to another. So to speak, if one cell were 10 meters and over, it couldn’t suck up water at a breath. Do you understand Yoshy?

 

何となくわかりました。「吸い上げる」っておっしゃいましたが、それは「浸透圧」でしょうか?

Almost I understand you. By the way, you said, “suck up water”. Does it mean, “the osmotic pressure”?

 

Hum… こんな風に、「英語だけで」授業する時代が遠からずやってこざるを得ないとYoshyは信じています。中国、韓国のように、「使える英語学習」への国民的な意識改革が急務ですね。当たり前のことですが、「とりあえずお遊び英語を楽しめばよい」現在の小学校英語から、系統的にレベルアップして、中3までに例えば英検準2級以上の力が身につく指導法の確立と、それを指導できる教員資質の要請が急務となります。

 

 

「英語を」ではなく、「英語で」勉強や仕事ができたら、本当の「楽しめる英語力」となりますよ。

200:_ 201108きれいねえ!】です。

ケイちゃんが、庭の朝顔の花を見て、How beautiful!「きれいね~」すると、お母さんが、Yeah. But these morning glories are wilting. It’s really hot today. 「ええ、でも、この朝顔、しおれそうね。今日は本当に暑いわね.」「萎(しお)れる、萎(しぼ)む」は、wilt [wílt]、「この花、萎れそう.」は、This flower is wilting.ここまでよくある英会話ですね。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

そのあと、お母さんはケイちゃんに、「夕方になったら、水をあげてちょうだい、ケイ。」と言うでしょうね。 Please water them in the evening, Kei.” 「水をやる」はwaterをそのまま動詞として使います。

 

夏になると、よく言う一言は、

「蒸し暑い!」: “It’s humid!” 「うだるみたいに暑い!」: “It’s sweltering hot!” 、もっとカジュアルな言い方で、「溶けちゃうみたいに暑い!」なんて言う表現もあります。 “I’m melting.”Enjoy your summer, listeners!

 

 

<カ氏= 9/5×セ氏+32>

201:_ 201108【ピンセット、とって

家庭菜園をしていると、ナスやキュウリの葉っぱにたくさんの油虫many plant liceがつくことがありますね。手でとるのが嫌で、「そこのピンセット、とって!」なんてよく言います。次の英訳のどこが変てこでしょうか

 

Give me pincettes there! 実はこれ、変てこな英語なんです。 pincettesは、英語ではなく、フランス語で、「ペンチ、毛抜き」を指します。「ペンチ、毛抜き」の英語は、pincers [pínsɚz] です。では、「ピンセット」の英語は?tweezer [twíːzɚz] です。「そこのピンセット、1とって!」は、Give me a pair of tweezers there! tweezers には、「毛抜き、刺(とげ)抜き」の意味もあります。

 

カタカナ英語は英米人に使う時、心配ですね。「カステラ」は、 sponge cake” 、「コップ」は、 glass”、「チャック」は、 zipper”、「ホチキス」は、 stapler” Internetで、「カタカナ英語」と、検索なさってみて下さい。たくさんの語句が見つかります。私は、子供たちと英語レッスンの最中にメモする癖をつけています。「はて、『サイダー』は?- “soda pop”、『シュークリーム』は?- “cream puff”、『ワイシャツ』は?」- “dress shirts”興味がつきません。調べるって楽しいですよ。

 

 

Internet の情報が怪しい場合もあります。LLの子供たちにいい加減な英語を言えません。そんな時は、語源がきちんと出ている The New Oxford Dictionary of Englishで調べています。

202:_ 201108【バーベキューするぞ!】

お父さんがケンとケイちゃんに、We have a barbecue. 「バーベキューするぞ」-ケンとケイちゃんが、Wow! It’s so nice to eat outside. 「わ~い! 外で食べるとおいしいよね」-お父さんが、Help with the cooking, Ken.「作るの手伝ってくれよ、ケン」-ケンちゃんが、Count on me! まかせといて!」ここまでよくある英会話ですね。

 

 

<さて、ここからが、One Point! … >

 「まかせておいて!」 は You can count on me! または、Count on me! が使えます。 

逆に、 「まかせたよ」なら、Leave it to you! となります。この又逆で、「まかせてよ」 Count on me! と同じ意味で、Leave it to me ! OKです。

 

アメリカ人に習って、私達もよく barbecue party を楽しむようになりましたね。barbecue というつづりが長いので、メニューなどでは簡単にして BBQと書きます。 野外でbarbecue partyをすることを cook-out といいます。「公園に行って、バーベキュー・パーティーをしたよ」 は、We went the park and had a cook-out.

 

<おまけの“English Quiz”>

「パンの耳」「パンの耳」のことを英語では次の2つの内、どちらでしょう?

“ear of bread” “heel of bread” …Well …答えは、 “heel of bread” (or crust of bread)

 

heel には「かかと」のほかに「端(はじ)、角(すみ)」という意味があります。そこでパンの端っこの固い部分はheel of bread と呼ばれています。ear を使うのは、トウモロコシ。 “an ear of corn”といえば、生のふさふさのあるトウモロコシ1本のことです。


2011年9月分:September, 2011

203:_ 201109迷子:a lost child

スーパーマーケットで、母親を見失った5歳の男の子が大声で、「ミチコ、ミチコ!」と母親の名を呼び続けました。母親が顔を赤らめて、やってきて、たしなめました。

 

“You shouldn't call me ' Michiko'. I'm 'mother' to you.” すると、男の子はけろっとして、言いました。“I know, but this store is full of mothers! …聞き逃したListenersさん、めげずに Listen to this again, please.

 

 

日本語訳は「ミチコと呼んではいけません。私はあなたの「お母さん」ですよ。」 -「知ってるよ。でも、この店にはお母さんがいっぱいいるんだもん。」

204:_ 201109ゴミの分別】

お母さんがケンちゃんに、Ken, don’t forget to sort out our trash. (ケン、ごみの分別を忘れないでね)するとケンちゃんが、I don’t know how! (どうやるのか知らないんだもん!)

 

 

<さて、ここからが、One Point! … >

最近はごみの分別も厳しくなってきました。簡単な分別は子どもにも教えておきたいものですね。

「区別する」は、separateや、sort out がよく使われています。「ごみ、屑(くず)、がらくた」は、trashで、「生ごみ」はgarbageです。

 

まずは、「燃えるごみ」:combustible [kəmbˈʌstəbl] trash と「燃えないごみ」:noncombustible trash に分けましょう。

 

「燃えるごみと燃えないごみを分別しなくちゃいけません」は、You have to separate trash into combustible and noncombustible. 「今日は燃えないごみの日?」と尋ねる場合は、“Is it noncombustible trash day today?”

 

<おまけの“English Quiz”>

カタカナ語の登場です。次の4つのカタカナ語の中で、日本語のイメージと合致している英語が1つあります。さて、どれでしょう? 

「コンセント」、「タレント」、「 ワンピース」、「パンフレット」

 

答えは「パンフレット pamphlet [pˈæmflət]だけです。

 

「コンセント」は「同軸プラグ」を意味する concentric plug を間違えて使っています。プラグの差し込み口は outletです。「タレント」は「才能」ですね。「芸能人」は、ショーなどでは、 entertainer 「テレビタレント」なら、TV personality / TV celebrityです。英語の one-piece は「一部分の」という意味の形容詞。日本の「ワンピース」にあたるものは dress 、「ツーピース」なら、suit です。

 

 

さて、pamphlet [pˈæmflət] は正しい英語です。広告、案内など1枚ものから数ページの小冊子です。ぺらぺらの薄いタイプは、brochure [broʊʃˈʊɚ]で、ビラのような1枚ものは、flier [flάɪɚ] leaflet [líːflət] です。「ビラ」は、bill [bíl]:張り紙、広告、ポスター、請求書。「ポスター」は、poster [póʊstɚ]:張り札、ビラ広告

205:_ 201109信号機の色の呼び方は、英語圏でも『青、黄、赤』なの?】

“the color of a traffic light”:「信号機の色」は、日本では「青、黄、赤:blue, yellow, red」と呼びますが…

 

英語では、「、黄色、赤:green, yellow, red」です。確かに実際の青信号は緑に近いですよね。その「赤」でも、日本ではorangeに近いですね。

 

日本では、緑色のものを青色と表すことが多いようです。例えば、「青りんご」とか、「青虫」、「青々(あおあお)した田んぼ」等これも実際は、緑に近いですね。更に、例えば、「緑なす黒髪」のように、「艶やかで豊かな様」を「緑色」を使っている表現もあります。

 

調べたら、英語にもたくさんありました。例えば「老いて盛んなこと」は a green old age 「青春時代」は the green years 「未熟な、うぶな」:「彼はまだ青二才だ」は He is still green. 「嫉妬、ねたみ、やきもち」を the green-eyed monster(緑色の目をした怪物)と呼ぶ言い方があります。

 

日本語も英語も、colorsに対する思い入れは深く複雑なようですね。

206:_ 201109【またにしようね】

子どもを連れておもちゃ売り場に行くと、お父さんに、Toys! Please! Please! Please! (おもちゃ、お願い!お願い!お願い!)そのたびに買っていられませんから、お父さんは、We’ll see. (またにしようね)良くある場面ですね。

 

<さて、ここからが、One Point! … >

小さな子どもが、「あれが欲しい! ~に行きたい!」と駄々をこねたとき、「いけません!」と答えるなら、No! の一言でOK。でも「また今度ね」と言いたいなら、We’ll see. を使いましょう。

 

We’ll see. No! より少し丁寧で婉曲な表現です。「絶対ダメ!」ではなく、「今はダメ」「様子をみて(また今度ね)」という感じです。「様子をみて考えましょう」、という意味になります。応用が利きますね。We’ll see whether…と、「何の様子を見るのか」を文章で付け加えて使えます。たとえば、「雨になるかどうか様子をみましょう」は、We’ll see whether it will rain or not.

 

 

<おまけの“English Quiz”>

さあ、クイズに挑戦しましょう。小さな子どもをあやすには、抱っこしたりおんぶしたりしますよね。では、「おんぶ」を英語で言うと次の4つのどれでしょう?

   piggyback backpack hug  piggy bank …では、答えです。

 

「おんぶ」の英語は、: piggyback [pɪ́ɡibæ̀k] でした。

 

 

backpack は「荷物を背負って運ぶためのフレーム付きのリュックサック」のこと、hugは「抱っこ、抱擁」です。piggy bankは豚の形をした「貯金箱」のことでした。「おんぶしてあげるね」は、I’ll give you a piggyback.となります。