上越タイムス#01「小学校に英語活動が導入されるにあたり」2009年4月9日(木)

2009.4/9th:上越タイムス連載#01 (改訂文)

 

■「金魚」という言葉を知らなくても、「赤い」「魚」「ガラスの箱」の3語で、goldfishを連想できますね。

 

■2008年3月に新しい指導要領が告示され、小学校5,6年での英語活動が必須化されました。2009、2010年度の移行措置の後、2011年度から全国の小学校で展開されます。

 

■遡れば、公立小学校への英語導入が本格的に論議され始めたのは、1990年代に入ってからでした。「日本語もしっかりしない内から…」(私には理解できない理由です)という理由との鬩ぎ合いの中で、「総合的な学習の時間」での英語活動という教育課程上の位置付けを得たのが、2000年代でした。この20年に渡る動きが問い掛けてきたのは、「中学高校英語へ連動する小学校教育そのものをどう捉えるのか」だったように思います。

 

■地域の皆様のお陰で1975年からLL教室を展開してきた私は、中高教育への連動に目を奪われるのではなく、「小学生の特質に合った英語教育とは?」を先ず探るべきだったと思います。「英語特有のイントネーションを素直に真似ることができる」と、「低学年になるほど、物怖じしない」2点が、小学生英語の特徴だと考えます。

 

2008. 4月から、新井小学校・古澤 正校長と議論を重ね、「新井小英語活動研究チーム」を立ち上げました。理念は、「世界の中の新井に生きる私の自覚」です。

 

■今年度は、数回の研究授業を実施しています。学級担任を中心に、ALT、そして教案作成・監督としての私がどう動くのかも、徐々にはっきりしてきています。 (今後、公表できる範囲で、ご紹介してまいります)