上越タイムス#06 「がんばっている先生たち」2009年8月29日(土)

■新井小では、学級担任(CRT)自身の英語運用力強化セミナー(CRTセミナー)を毎月1回1時間実施しています。CRTが授業のリーダーであってほしいからです。三つの理由があります。一つは、CRTは、そのクラスの生徒の特長を一番よく知っているからです。二番目は、CRTは日本人ですから、外国人補助教師(ALT)には聞き取れないような生徒の方言や訛りなども理解できることです。三つ目は、教育のプロですから、専門的な指導力があることです。例えバイリンガルのALTが参加したとしても彼らにはそのクラスの生徒についての深い知識はありませんから、ALT任せにすると、どうしても上辺の教案消化型授業になりがちです。

 

■つまり、CRTに十分な英語運用力があり、教案作成ができれば、CRT一人でも英語授業が立派に成立します。ALTを効果的に活用することもできます。

 

■最近は日本に10年以上生活し、私達の文化、習慣等に熟知したALTが出てきてはいますが、まだごく少数です。忘れてならないことは、小学生は、英語そのものを学んでいるのではなく、「英語を通じて何を伝えるのか」なのです。

 

■大卒で教員免許を取得しているとはいえ、まさか小学校に英語が科目になるとだれが予想したでしょう?私は昨年度から新井小英語授業アドバイザーとして先生方とお付き合いを重ねる中、教師の日常の多忙さに驚いています。廊下を歩きながら教案の説明をすることすらあります。そんな中にあって、「英語運用力をつけたい!」と願う新井小の大半の教師が、毎月1回のセミナーに出席して下さいます。私のLL教室での35年間のノーハウをお伝えできる相手が公教育の場であることを光栄に思うと同時に、寸暇を惜しんで学ぼうとなさる先生方に頭が下がります。次回はセミナーの内容の一端をご紹介致します。