上越タイムス#05 「耳が良く、物怖じしない小学生」2009年7月30日(木)

■新井小では5年、6年生とも、4月から年間35時間の英語授業を組んでいます。私は学級担任(CRT)と、最近は外国人助手(ALT)とも一緒に、子供達と英語での触れ合いを楽しんでいます。

 

■10回目の6年生のテーマは、「1~20の数で遊ぼう!」でした。久しぶりに若いイタリア人ALTのアンナさんも一緒でしたので、先ずは "What is Italy famous for?" (イタリアで有名なものは?) と聞いてもらいました。沈黙することなく、「サッカー」、「スパゲッティ」、「ピザ」…とどんどん出てきました。5年生と比べると、照れる子もいますが、ほとんどの生徒は、彼女が発音する英語特有のイントネーションを大声でそっくり真似てくれます。「リーニングタワーアブピザ」(ピサの斜塔) のように長い英語も1回できれいに発音したのには感動しました。「『ピサ』じゃなくて『ピザ』なの?」と質問した女子もいました。この「耳がよい」ことと「物怖じしない」2点は小学生の特徴です。アンナさんに数字の1~10をイタリア語で教えてもらいました。私とCRTにとっても初体験でした。ウゥノ、ドォース、トレース…発音の仕方が英語とは根本的に違いました。私とCRTより子供達の方がうまい、とういうよりそっくりでした。5の「スィンコ」と言ったところで、男の子が「×ンコ」とふざけて大笑い。無邪気で、変な雰囲気にならない点も「小学生の言葉の学習」に有利な点です。

 

■始めの頃は、新井小英語活動を推進しているタスクフォースのリーダー、伊藤正史先生と「積極性、自発性をどんなアクティビティで引き出そうか」と心配しながら教案を作ったものでしたが、その心配はありません。今は更なる自発性を引き出すための教案作りに燃えています。