小学校で習いたい内容-その5

聴く力をつけるには-その2

Yoshy's CRT Seminar
Yoshy's CRT Seminar

■先回は、聴く力をつけるためには、「聴きたい欲求度が高く集中力を持続できる教案づくり」が大切なことを、書かせて頂きました。今回は、それを実践する学級担任 (CRT) が、ご自身の力量をどう高めたらよいのかについて書かせて頂きます。

 

■ALT(外国人補助講師)の使用の長短については別の機会に譲るとして、CRTこそ「英語指導の主役」だと私は考えています。自分のクラスの生徒を良くご存じだからこそ、「聴かせ、話させる教案作り」もALTに任せることなく、他教科と同様に、ご自身でシミュレーションしながら作成できます。

 

■CRTのより良い「英語での発問、指示」が生徒に「聴く力を付けさす原動力」です。4月からの小学校への英語授業導入を目前にして、全国津々浦々で写真のような「CRTのための英語研修」が盛んに開催されています。生徒とCRT双方にとって、英語授業の中核をなす「聴く・話す」は、コインの裏表です。

 

■「話せる」ためには、「聴ける」力が不可欠です。聴ければ話せますが、話せても聴けないことがあるのは、スピーチを暗唱発表することができるのに会話ができないことがありうることからも分かります。

 

■CRT対象のセミナーを通じて、「話す力」を高めるコツのいくつかをご紹介してきました。例えば、教案作成の折に、頭の中で授業進行を描ける専門家の特性を活かすことです。その中で、生徒への英語での発問・指示をより多く準備することです。教案作成をご自身の研修として利用することです。教室英語に関する多くの参考書やインターネットからの情報が助けてくれます。

 

■そして、国語教育の中では、作文指導の一環として日記や感想文等を生徒に奨励しておられますね。それをご自身でも、「英語で」実践し続けることが、「話す力」だけでなく、「読み・書く力」をも高めることになり、良い教案作りにもなって、指導に益々自信が高まってゆきます。教員でない私達市民も、インターネットのブログのように、毎日、「日本語文の中に、少しずつ英文を加えてゆく」ことをお勧めします。

 

■ただし、何事をなすにも基礎力が必要です。近々の課題として、「面接試験」がある「実用英検準2級以上」を合格なさって下さい。試験内容は、日常英語が中心です。「今さら」と思わずに、学生時代の初心に返って…Teaching is learning!

1月20日(木) 上越タイムス
1月20日(木) 上越タイムス