■小学校英語での「文字指導」は、文科省は消極的ですが、私は反対です。11月下旬、「すき焼クッキング・コンテスト」を、6回にわたる「日本文化紹介授業」の中核として実施しました。「牛肉の絵カード」を見た瞬間、5,6年生は、「イメージ」と、「牛肉」の漢字が一体になっていました。例えば、"sugar"という「英単語」を見た瞬間、「砂糖のイメージと発音」が浮かばなければ、容器に入った絵に英語表記があるのに、"salt" (塩)との区別がつきません。五感をフルに使う小学英語活動は、音声指導が中心です。しかし、授業を構成するキーワードの文字指導を無視してよいはずがありません。「発音、イメージ、文字」は、切り離すことが出来ない三位一体として指導しています。
■私の言う「文字指導」とは、「読める、書ける」以前の指導です。板状の茶色い2つの固形物の絵に、"curry", "chocolate"と表記してあった場合、子供たちには、カレー、チョコレートの「味覚+正しい発音」がはっきりして欲しいのです。
■このことを踏まえた上で、授業進行を司るCRT(学級担任) にとっての当面の目標は、「ネイティブに通じる発音指導が出来ること」です。三位一体の指導を行うために、新井小のCRT(学級担任)の役割は大変重要です。ALTや私に発音を頼りすぎることは、子供たちの学習意欲を失わせます。新井小ではできる限り「英語で」の授業進行に努めています。CRTはご自身の英語力を高めるために、英語研修を実施し、研修に励んでおられます。年度初めの頃からの上達ぶりを実感し、敬服しています。
■学習者は、実は子供たちだけではないということです。これからも、子供たちとCRTが、英語活動を通じて、新井小英語活動の特色である「積極性、自立性をどのように具現化」してゆけば良いのかを、共鳴しながら楽しく学んでゆきたいと願っています。