■新井小古澤校長から、「外国語活動を通じて、子供たちに積極性、自立性を喚起して欲しい」と言われ、学級担任(CRT)のお力を主に、早や1年以上が経過しました。
■2011年春から公立小学校の5,6年生に対し外国語活動の導入が決定し、現在その移行措置期間ですし、大部分の小学校では、1年生から4年生に対しても「、生活科の時間」、「総合的な学習の時間」や、「学校裁量の時間」を活用して、現在、全国の小学校英語活動は百花繚乱の呈です。
■この動きを元にせざるを得ない中学校英語はどうなるのでしょう?理論上は、小学校段階で身に着いた(?) コミュニケーション能力の土台の上に、「聞き、話し、読み、書く」:4技能の基礎を完成させ、高校英語では、その実践に現在の「読み、書く」中心からシフトしてゆくことが予想されます。
■しかし、子供たちの「個人差」、指導者の「指導力」などによって、その土台は決して1枚岩になるはずがありません。私は「助言者」として、子供たちの目線を肌で感じながら、CRTと、外国人英語補助教員(ALT)がいかに有機的に動いていただけるか腐心してきました。極論を言えば、古澤校長が提案してくれたような「理念」と、「それに合致したカリキュラムと指導案」、そして「指導力を身につけた、」バイリンガル的な日本人CRT」の3件が揃えば、ALTは不要かも知れません。
■小学生の最大の特質の一つが、「理屈なしに英語特有の発音とそのイメージが心身的に動ける」ことです。「蕎麦、花見団子、神社のような日本的なものの紹介」、「すき焼きづくりコンテスト」、…現在は「英語劇:桃太郎」に挑戦中です。理想を言えば、小学校英語活動は、「臨界期を過ぎない4年生迄に始めるべき」ですし、もうひとつは、「子供たちもCRTも日本語の学力を高める」べきです。♪「桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた黍団子…」を英語の歌に翻訳する場合、"Peach Boy, Peach Boy…"では、メロディの高低が、英語特有の強弱に合わないことがわからないと、歌詞がうまくつくれないのです。■算数と違って、答えは複数あります。だから小学英語は楽しいとも言えます。(写真はLL教室が30年近く前に実践した桃太郎のシーンです。